「相性発生時ダメージアップ」の効果を正しく理解してる?僕はかなり誤解してました

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「相性発生時ダメージアップ」の効果を正しく理解してる?僕はかなり誤解してました

サガシリーズのブラウザゲー『インペリアル サガ エクリプス』の「相性発生時のダメージ」について調べました。

初期の頃から、

相性発生時のダメージを○%アップ

みたいなスキルがけっこうあるんですね。

これを見た皆さんはたぶん例外なく疑問に思ってると思うんですけども、

マイナスの方の相性発生時は?

ってことです。

「相性発生」というのは、火属性で土属性を攻撃するような攻撃側に有利なケースと、火属性で水属性を攻撃するような攻撃側に不利なケースの2通りあります。

文面的には「相性さえ発生すれば」みたいに読めますが、バフの意義的にはプラスの時にもっとプラスになるだけのような気がしないでもありません。 ならマイナスの時には

ダメージがもっと減るの?

それとも同様に増えるの?

あるいは何も起こらない?

検証環境と条件

攻撃対象は「強敵ヴァダガラ」の難易度ノーマル↓です。

攻撃役は伝説のアデルにしました。

手持ちの都合、アデルならWaave1の魔属性(緑)のヴァダガラに対して、次の5パターンのデータがとれます。

  • 土属性で等倍
  • 気属性で不利
  • 幻属性で有利
  • 光属性でちょっと有利
  • 闇属性でちょっと不利

この5パターンに対して、アデルの補助スキル「相性発生時のダメージを72%アップ」の有無で攻撃します。

インサガECのダメージ計算に関する検証を全くしていないので、補助スキルの有無それぞれ1回だけ計測して、「72%アップが効いているかどうか」だけを確認します。 乱数が70%に埋もれるゲームは見たことがないのでたぶん1回で十分でしょう。

計測結果

「相性発生時のダメージを72%アップ」の有無を見るので、ダメージが70%くらい増えるのかどうかを見ます。

等倍属性で攻撃

普通に攻撃↓で4187ダメージ。

「相性発生時のダメージを72%アップ」状態↓で4195ダメージ。

ダメージ差8なので「相性発生時のダメージを72%アップ」の効果は出ていません。

有利属性で攻撃

普通に攻撃↓で8625ダメージ。

「相性発生時のダメージを72%アップ」状態↓で11764ダメージ。

ダメージ比37%アップ。

…ん?37%アップ??

不利属性で攻撃

普通に攻撃↓で2118ダメージ。

「相性発生時のダメージを72%アップ」状態↓で5312ダメージ。

ダメージ比150%アップ。

えっ!?

やや有利属性で攻撃

普通に攻撃↓で6312ダメージ。

「相性発生時のダメージを72%アップ」状態↓で9426ダメージ。

ダメージ比49%アップ。

どうなってんの!?

やや不利属性で攻撃

普通に攻撃↓で2127ダメージ。

「相性発生時のダメージを72%アップ」状態↓で5332ダメージ。

ダメージ比152%アップ。

……。

計測結果から考察

結果を表にするとこう↓なります。

相性倍率
等倍0%
有利37%
不利150%
やや有利49%
やや不利152%

有利だろうが不利だろうが相性が発生すれば「相性発生時のダメージを○%アップ」の効果が出ている事が分かります。

ところが72%アップだったにもかかわらず70%前後の数値が一度も登場していません。

これは比じゃなくて、差を出すと、何が起きているのか分かりやすいです。

相性倍率
等倍0%8
有利37%3139
不利150%3194
やや有利49%3114
やや不利152%3215

相性の内容を問わず一律3200弱ダメージが増加しています。

で、この3200が何の数字かというと、これ↓の72%です。

等倍ダメージの72%。

これはどういうことかというと、相性の倍率がかかった後に「相性発生時のダメージを72%アップ」の効果が加算されているんです。

ダメージ計算式に組み込むとこんな↓感じ。

基本ダメージ
×(属性相性倍率+相性発生時のダメージ倍率)
×威力
×ダメージ倍率(バフ)
×ダメージ倍率(デバフ)
×クリティカル倍率
×特効倍率
×相性増幅

属性相性倍率は有利属性なら2.0、不利属性なら0.5。 相性発生時のダメージはここの倍率に介入し、不利属性だろうが50%盛れば等倍にまで持って行けることを意味します。

一般的な33.3%(3ターン)のバフだと、3ターン目には相性倍率が1.5倍に。

不利属性が混ざる敵編成では非常に強力なバフで、これを知っているか知らないかで難易度が大きく変わるクエストもあります。

他のバフのかかり具合

他のバフと併用した場合、相性ダメージアップの部分にもバフが乗るのかどうかを確認します。 相性倍率がかかっていないので、バフも乗らない可能性があります。

アデルの環境では相性ダメージが3000ちょっとで、乱数に埋もれてる可能性を否定しにくかったので、別途ブルーを持ってきました。

乱数を小さくするために闇属性で不利を取れるようにしベースのダメージを小さくします。 相性ダメージ部分は効果が分かりやすくなるように、攻撃力217、威力1274の奥義で大きくします。

相性ダメージの確認

バフなしで攻撃↓した時のダメージは5240。

「相性発生時のダメージを72%アップ」状態で攻撃↓した時のダメージは12908。

アデルの時と同様に相性倍率がかかる前のダメージ約1万に対して72%上乗せされています。

ここにバフを併用する場合、

  • ベースのダメージ5240に対してバフが乗るのか
  • 加えて相性ダメージ7668にもバフが乗るのか

の2パターンで計算式を推測します。

ダメージアップ

ブルーの補助スキルで「ダメージ72%アップ」状態にします。

「ダメージ72%アップ」のみのダメージ↓。

5240→8969なので71%アップで、72%アップ+乱数でしょう。

「相性発生時のダメージを72%アップ」を追加したダメージ↓。

相性ダメージにダメージアップがかからない場合は、5240×1.72+7668=16680。 相性ダメージにもダメージアップがかかる場合は、(5240+7668)×1.72=22202。

相性ダメージ部分にも「ダメージアップ」の効果が乗っている可能性が高そうです。

クリティカルダメージ

ミルリク[光][銃][インサガ][限定衣装]の奥義でクリティカル率100%+「クリティカル発生時のダメージ50%アップ」状態にします。

後で出てきますがバフなしのクリティカルは1.5倍ダメージのようなので、上のバフありだとダメージが2倍になるはずです。

「クリティカル発生時のダメージ50%アップ」のみのダメージ↓。

5240→10217なので95%アップで、100%アップ+乱数でしょう。

「相性発生時のダメージを72%アップ」を追加したダメージ↓。

相性ダメージにダメージアップがかからない場合は、5240×2+7668=18148。 相性ダメージにもダメージアップがかかる場合は、(5240+7668)×2=25816。

相性ダメージ部分にも「クリティカル発生時のダメージアップ」の効果が乗っている可能性が高そうです。

ダメージアップとクリティカルダメージの関係

「ダメージ72%アップ」と「クリティカル発生時のダメージ50%アップ」のダメージ↓。

5240×1.72×2=18026なので、ほぼ計算通りです。

さらに「相性発生時のダメージを72%アップ」を追加したダメージ↓。

ダメージアップもクリティカルダメージも相性ダメージに乗ることが確認できたので、(5240+7668)×1.72×2=44404。

こちらもほぼ計算通り。

以上から、

相性ダメージ部分にも他のバフは乗ります!

検証結果から言えそうなこと

「相性発生時のダメージアップ」は相性さえ発生すれば同じダメージが加算される都合、「使って損になるケース」というのはありません。

ただ、この↓ような星属性の敵相手など、

不利属性相手に無理矢理火力を出さないといけないようなケースでは、「相性発生時のダメージアップ」が非常に強いです。 不利属性の場合は「相性発生時のダメージアップ」を混ぜるか混ぜないかでかなりダメージが変わります。

「ダメージ72%アップ」と「クリティカル発生時のダメージ50%アップ」のダメージ↓。

さらに「相性発生時のダメージを72%アップ」を追加したダメージ↓。

72%アップにもかかわらず150%くらいダメージが増えています。 逆に言うと、「相性発生時のダメージアップ」を盛りまくれば属性を無視できるとも言えそうです。

あ、ダメだ。等倍だとダメージ増えないんだった。

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